漫画の描き方で出だしの部分は超重要!理由はキャラクターを立てる!

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漫画のストーリーを考える上で「出だし」の部分は超重要です。
なぜなら「漫画 設定 作り方」でも書きましたが
「読み切り漫画」であればたった数ページで
主人公のキャラクターを立てなければ、ならないからです。

 

そして、一番重要な事は「漫画家が読者に一番伝えたい主題は何か?」
つまり、その作品の「テーマ」や「設定」までもが
大きく変わってしまうからなのです。

 

・・・というわけで私が描いた「かわいいかっこうしてみたい」の
「絵コンテ第一稿」の「出だし」の部分と実際に
「原稿用紙」に描かれた「出だし」の部分を比較して見ます!

 

「かわいいかっこうしてみたい」の「絵コンテ第一稿」の「出だし」

 

私の「かわいいかっこうしてみたい」の「絵コンテ第一稿」とは実は、
実際に描いた1986年12月より、1年以上も前の1985年11月に
「青年漫画」の「週刊ヤングジャンプ」向けに描かれたものだったのです。

 

以下の7ページがその「出だし」です。
絵コンテ1
↑クリックすると拡大画像になります。1ページ目

 

絵コンテ2
↑クリックすると拡大画像になります。2ページ目

 

絵コンテ3
↑クリックすると拡大画像になります。3ページ目

 

絵コンテ4
↑クリックすると拡大画像になります。4ページ目

 

絵コンテ5
↑クリックすると拡大画像になります。5ページ目

 

絵コンテ6
↑クリックすると拡大画像になります。6ページ目

 

絵コンテ5
↑クリックすると拡大画像になります。7ページ目

 

・・・というわけで初めは実は、主人公のひとみと一郎は、
同じ大学に通っているのでひとみは、かわいいかっこうをしていない、
という設定でした。

 

「原稿用紙」に描いた本編は、なぜ「出だし」の部分を変えたのか?

 

まずはじめに「漫画 テーマ 作り方」にも書きましたが、
この作品のテーマは「くやしかった一日」だったのです。

 

このテーマを読者に伝えるためには主人公のひとみと一郎に
「最近、すれ違いが多い」という、
設定でキャラクターを立てる必要性があったワケなのです。

 

・・・というわけで一郎に「大学が変わると、新しい恋人が出来る」
という誤解を、信じ込ませるために
違う大学に通っているという設定に変えたのでした。

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さて、前項の「絵コンテ」が仕上がりましたら、
いよいよB4サイズのケント紙に原稿を描いて行きます。
なので私の漫画家人生の遺作となった絶頂期だった頃の作品

 

「かわいいかっこうしてみたい」を今回から
「起・承・転・結」に分けて32ページ全編を公開する事に決めました!
・・・というわけで今回は「起・承・転・結」の
「出だし」の部分の「起」に当たる部分です。

 

「かわいいかっこうしてみたい」の「原稿用紙」の「出だし」

 

この作品は「絵コンテ第一稿」を描いた1年後に今度は
「少女漫画」の「月刊りぼん」向けに描きました。
かわいいかっこうしてみたい
↑クリックすると拡大画像になります。1ページ目

 

かわいいかっこうしてみたい2
↑クリックすると拡大画像になります。2ページ目

 

かわいいかっこうしてみたい3
↑クリックすると拡大画像になります。3ページ目

 

かわいいかっこうしてみたい4
↑クリックすると拡大画像になります。4ページ目

 

かわいいかっこうしてみたい5
↑クリックすると拡大画像になります。5ページ目

 

かわいいかっこうしてみたい6
↑クリックすると拡大画像になります。6ページ目

 

かわいいかっこうしてみたい7
↑クリックすると拡大画像になります。7ページ目

 

かわいいかっこうしてみたい8
↑クリックすると拡大画像になります。8ページ目

 

かわいいかっこうしてみたい9
↑クリックすると拡大画像になります。9ページ目

 

・・・というわけで今度は高校は同じでしたが、
大学は違っていたという全く正反対の設定になってしまったのでした。

 

最後に「起」に当たる1ページから9ページは
「漫画 描き方 出だし」に載っています。
「承」に当たる10ページから21ページは
「漫画 描き方 場面転換」に載っています。
「転」に当たる22ページから26ページは
「漫画 描き方 ベタフラッシュ」に載っています。
「結」に当たる27ページから32ページは
「漫画 ストーリー まとめ方」に載っています。
合わせて御覧下さい。
PS:この記事も「起承転結の法則」で書いてあるのですが、分かって頂けたでしょうか?

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