漫画のストーリーのまとめ方は帰納法と演繹法の二つが分かれば描ける

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さて「漫画 ストーリー 起承転結」にも書きましたが、
私のデビュー作品となった「神様っているよ」の「起承転結」の
「結」の部分だけは、初めから決まっていました。

 

このように初めから結末が決まっていて、
そこからフィードバックしてストーリーを組み立てて行くやり方を
「帰納法」と呼びます。

 

・・・というわけで今回はこの「帰納法」と「演繹法」のちがいをお話しします。

 

また、「漫画 ストーリー 起承転結」までで「アイディア」を
「シナリオ」に書くまで紹介しましたので「絵コンテ」の描き方も
合わせて、ご紹介します。

 

「シナリオ」を書いたら「絵コンテ」を描く

 

さて、この「シナリオ」を「絵コンテ」に描くやり方なのですが
文字にして書くより、以下の画像を見てもらえれば一発で分かります。

 

私のデビュー作の「神様っているよ」の「起承転結」の
「結」の部分の3ページ分の「シナリオ」と「絵コンテ」の画像です。
シナリオ14
↑クリックすると拡大画像になります。22ページ目・23ページ目のシナリオ

 

絵コンテ22
↑クリックすると拡大画像になります。22ページ目の絵コンテ

 

絵コンテ23
↑クリックすると拡大画像になります。23ページ目の絵コンテ

 

シナリオ15
↑クリックすると拡大画像になります。24ページ目のシナリオ

 

絵コンテ24
↑クリックすると拡大画像になります。24ページ目の絵コンテ

 

・・・というわけで「シナリオ」を完璧に仕上げておけば
「絵コンテ」はすぐに出来上がってしまいます。

 

「帰納法」と「演繹法」のちがいとは?

 

「帰納法」とは、冒頭にも書きましたが初めから結末が決まっていて、
そこからフィードバックしてストーリーを組み立てて行くやり方です。

 

一方「演繹法」とは、初めに結末を決めてしまわずに、
キャラクターが次々に事件を起こして行って、ストーリーをふくらませて行く
というやり方なのです。

 

具体例を挙げますと、この「演繹法」で描かれた
有名な漫画は「天才バカボン」です。
ご存知かと思いますが、バカボンのパパがストーリーの初めから終わりまで、
奇妙キテレツな行動をして次々に事件が起きてしまうのです。

 

・・・というわけでこの「演繹法」とは実は「ストーリー漫画」では無く
「ギャグ漫画」で使われることが多いと、私は思っています。

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「帰納法」と「演繹法」のメリットとデメリットとは?

 

まずはじめに、「帰納法」のメリットですが結末が
初めから分かっていますので、「ストーリーを組み立てやすい」
という最大のメリットがあります。

 

一方「演繹法」ですがバカボンのパパのように、
「キャラクターが一度立ってしまえば、あとは、作者が考えなくても、
勝手に動いてくれる」という最大のメリットがあります。

 

一方デメリットですが「帰納法」の場合、
「一話完結なので、週刊連載すると、毎回、アイディアを浮かばせるのが難しい」
という事です。

 

一方「演繹法」のデメリットですが
「キャラクターがつまらないとストーリーそのものも、面白く無くなってしまう」
という事です。

 

つまり「バカボンのパパのような、強烈な個性を持った、
キャラクター作りが必須」という、難しいデメリットがあります。

 

・・・というわけで私はストーリー漫画専門でしたのでギャグ漫画を描きたい人は、
この「演繹法」を勉強する事をおすすめします。

 

それでは私のデビュー作品「神様っているよ」の
コピー原稿を紹介して、終わりにします。
今回は「起承転結」の「結」の部分に相当します。

 

神様っているよ22
↑クリックすると拡大画像になります。22ページ目

 

神様っているよ23
↑クリックすると拡大画像になります。23ページ目

 

神様っているよ24
↑クリックすると拡大画像になります。24ページ目

 

「起」に当たる1ページから7ページは
漫画 ストーリー 浮かばない」の記事の一番下に載っています。
「承」に当たる8ページから16ページは
漫画 ストーリー アイデア」の記事の一番下に載っています。
「転」に当たる17ページから21ページは
漫画 ストーリー 起承転結」の記事の一番下に載っています。
「結」に当たる22ページから24ページは
「漫画 ストーリー まとめ」の記事の一番下に載っています。
PS:この記事も「起承転結の法則」で書いてあるのですが、分かって頂けたでしょうか?

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