長編漫画の描き方は本を読んで学ぶのが一番!短編小説と長編小説
小・中学生・高校生の漫画家志望の皆さんへ。
「漫画家になりたい」と思うのであれば「絵」の勉強だけでは無く、
「お話し」の勉強も必ず行なう必要があります。
「漫画 描き方 ノート」で一番初めに書きましたが
根っこの小さな漫画家という、一本の木はすぐに倒れてしまいます。
なので、漫画ばかりを読んでいないで名作と呼ばれている
小説を読んでストーリーの勉強をしたり、
人物や風景の「クロッキー画」(※ラフにエンピツで、3分位で素早く描く写生)を
たくさん描いて「根っこの勉強」をする必要があります。
・・・というわけでいきなり数100ページもある長編漫画を
描いてもまず、漫画家にはなれません。
根っこの勉強とは?
いきなり「根っこの勉強」と言われても何をすれば良いのか、分かりませんよね?
以下の画像は私が中学3年生の時に
「根っこ帳No.1」に描いた根っこの勉強方法です。
例によって文字が汚いので書き出して見ます。
【案の根っこ】
・映画をみる
・本をよむ
・旅行をする
・いろいろな案をいつも、ひねる練しゅう
・ひとの性かくを、よむ
・4コマを、かく
・案をわすれないうちに、ノートにかく
・新聞を、よむ
【考え方の根っこ】
・やろうと思ったら、やる
・努力を、おしまない
・たえず研究する、心をもつ
・経験をつみ、どしどし取ざいする
【絵の根っこ】
・デッサン、クロッキー
・つねにどんなものでも、写生するしゅうかん
・キャラクターに個性を出す、べんきょう
・まんがを、かく
・しりょうを、あつめる
・・・というわけで私は、これら根っこの勉強が大切である、
という知識だけは中学生の頃から、知っていました。
根っこの勉強方法・早川てっちの場合
しかし、「根っこの勉強が大切」だと知っていても、
具体的に行動しなければ意味がありません。
以下の画像を見て下さい。
夏目漱石の名作小説「こころ」ですがサインに日付と「No.4」と書いてあります。
これは私が根っこの勉強として「てっち文庫」という架空の書籍文庫を作って、
「まずは1年間で、100冊の小説を読破しよう」と考えたからです。
そして以下の画像をクリックして見て下さい。
↑クリックすると拡大画像になります。
「精神的に向上心のないものは、馬鹿だ」という部分に
ラインマーカーで線が引いてあります。
私は今年で54才にもなる初老ですが、
今でもこの言葉を胸にこうして、WEBサイトを作っているのです。
そしてこの言葉に感動した私は高校2年生の時に
「死ぬのは、いつでも今日だ」という名言を自分で作りました。
この言葉の意味は、今これから死のうとしている本人にとって死ぬのは、
昨日でも明日でも無く、今日だ。
つまり、今この時を精一杯生きられない人間に明日を生きる価値は、無い。
という、キビシイ名言なのです。
ちなみに私は、仕事上、ツイッターで「死ぬのは、いつでも今日だ bytecchi」と
botの中で何度もつぶやいていますが本当に名言だと思ってくれる、
フォロワーがいて何回もリツイートしてくれています。
そして、以下の二つの画像を御覧下さい。
↑クリックすると拡大画像になります。
これは「無有(むう)」という高校の文芸部に私が入部して実際に
「短編小説」を書いていた同人誌です。
表紙の絵は、私がペンとインクで描きました。
この小説を元に、漫画化した作品もあります。
また、私は美術部や落語研究会にも所属していました。
なぜなら私の高校には当時「漫画研究会」が無かったからなのでした。
・・・というわけで私はH君と肉筆回覧誌「大根」で漫画を描く一方、
高校生の時は積極的に映画館で映画を観たりして
「漫画の根っこの勉強」をしていました。
長編漫画の描き方とは?
面白い「4コマ漫画」が描けない人に面白い「読み切り漫画」は描けません。
面白い「読み切り漫画」が描けない人に
面白い「長編漫画」など描けるワケがありません。
最後に面白い「長編漫画」の描き方のコツだけをお教えしましょう。
漫画雑誌に連載されている「長編漫画」は手塚治虫先生の
「ブラックジャック」のように毎回お話しが完結する「読み切り型」と
鳥山明先生の「ドラゴンボール」のように、果てしなくお話しが続く
「連載型」の二つに大別されます。
この「連載型」の漫画の描き方のコツは毎回「起・承・転・結」の
「転」の部分でお話しを終わらせてしまう事です。
なぜなら誰でも結末を読みたくなるからです。
・・・というわけであなたも「根っこの勉強」さえシッカリと行なっていれば、
いつか必ず「長編漫画」も描けるようになりますよ!
PS:この記事も「起承転結の法則」で書いてあるのですが、分かって頂けたでしょうか?