漫画の描き方でベタフラッシュは話の中で起・承・転・結の転で使う
漫画の描き方で心理描写のテクニックの一つに
背景を「ベタフラッシュ」にする事があります。
「ベタフラッシュ」とはカミナリに打たれたような、ショッキングなシーンで使われます。
なのでストーリーの上では「起・承・転・結」の
「転」の部分で使われる事が多いのです。
・・・というわけで今回のページ末尾の「かわいいかっこうしてみたい」は
「転」ですので、描き方は、見れば分かります。
早川てっちは、なぜ漫画家になれなかったのか?
トップページでも書きましたが1987年の夏に、私はY先生のアシスタントを、
右手を痛めてしまったので辞めなくてはなりませんでした。
この時は、まさしく前述した「ベタフラッシュ」が
私の「漫画家人生」の背景画に描かれていました。
具体的な病名を言いますと・・・
「頸肩腕症候群」と言う聞き慣れない病気で
右手の握力が極端に低くなってしまいます。
そして、この病気は完治しませんので私は未だに、
よく妻に「代筆」を頼む位まともに「文字」が書けません。
・・・というわけで暗い過去のお話しをしてしまって、
どうも申し訳ありませんでした。
早川てっちが漫画家になれなかった本当の理由
私は、今思うと、おととい漫画家のH君と電話で話していたのですが、
右手を痛めなくても漫画家には、なれなかったと思います。
その理由は「かわいいかっこうしてみたい」の全編を読んでもらえば、
分かると思いますが私は「読者のため」にでは無く
「自分のために」漫画を描いていたからです。
つまり「早川てっちワールド」という世界が、
私の頭の中にあってそこから抜けだせ無かったのです。
・・・というわけであなたが漫画家を目指すのであれば
「個性」と「自我」は別だという事をよく覚えておいて下さい。
「かわいいかっこうしてみたい」の「ベタフラッシュ」
さて、今回ご紹介する私の漫画家人生の遺作になってしまった
「かわいいかっこうしてみたい」は「起・承・転・結」の「転」の部分です。
23ページ目の中央に「ベタフラッシュ」が大きく使われていますので
心理描写の描き方の参考にして下さい。
最後に「起」に当たる1ページから9ページは
「漫画 描き方 出だし」に載っています。
「承」に当たる10ページから21ページは
「漫画 描き方 場面転換」に載っています。
「転」に当たる22ページから26ページは
「漫画 描き方 ベタフラッシュ」に載っています。
「結」に当たる27ページから32ページは
「漫画 ストーリー まとめ方」に載っています。
合わせて御覧下さい。
PS:この記事も「起承転結の法則」で書いてあるのですが、分かって頂けたでしょうか?