漫画のストーリーのまとめ方は帰納法と演繹法の二つが分かれば描ける
さて「漫画 ストーリー 起承転結」にも書きましたが、
私のデビュー作品となった「神様っているよ」の「起承転結」の
「結」の部分だけは、初めから決まっていました。
このように初めから結末が決まっていて、
そこからフィードバックしてストーリーを組み立てて行くやり方を
「帰納法」と呼びます。
・・・というわけで今回はこの「帰納法」と「演繹法」のちがいをお話しします。
また、「漫画 ストーリー 起承転結」までで「アイディア」を
「シナリオ」に書くまで紹介しましたので「絵コンテ」の描き方も
合わせて、ご紹介します。
「シナリオ」を書いたら「絵コンテ」を描く
さて、この「シナリオ」を「絵コンテ」に描くやり方なのですが
文字にして書くより、以下の画像を見てもらえれば一発で分かります。
私のデビュー作の「神様っているよ」の「起承転結」の
「結」の部分の3ページ分の「シナリオ」と「絵コンテ」の画像です。
↑クリックすると拡大画像になります。22ページ目・23ページ目のシナリオ
・・・というわけで「シナリオ」を完璧に仕上げておけば
「絵コンテ」はすぐに出来上がってしまいます。
「帰納法」と「演繹法」のちがいとは?
「帰納法」とは、冒頭にも書きましたが初めから結末が決まっていて、
そこからフィードバックしてストーリーを組み立てて行くやり方です。
一方「演繹法」とは、初めに結末を決めてしまわずに、
キャラクターが次々に事件を起こして行って、ストーリーをふくらませて行く
というやり方なのです。
具体例を挙げますと、この「演繹法」で描かれた
有名な漫画は「天才バカボン」です。
ご存知かと思いますが、バカボンのパパがストーリーの初めから終わりまで、
奇妙キテレツな行動をして次々に事件が起きてしまうのです。
・・・というわけでこの「演繹法」とは実は「ストーリー漫画」では無く
「ギャグ漫画」で使われることが多いと、私は思っています。
「帰納法」と「演繹法」のメリットとデメリットとは?
まずはじめに、「帰納法」のメリットですが結末が
初めから分かっていますので、「ストーリーを組み立てやすい」
という最大のメリットがあります。
一方「演繹法」ですがバカボンのパパのように、
「キャラクターが一度立ってしまえば、あとは、作者が考えなくても、
勝手に動いてくれる」という最大のメリットがあります。
一方デメリットですが「帰納法」の場合、
「一話完結なので、週刊連載すると、毎回、アイディアを浮かばせるのが難しい」
という事です。
一方「演繹法」のデメリットですが
「キャラクターがつまらないとストーリーそのものも、面白く無くなってしまう」
という事です。
つまり「バカボンのパパのような、強烈な個性を持った、
キャラクター作りが必須」という、難しいデメリットがあります。
・・・というわけで私はストーリー漫画専門でしたのでギャグ漫画を描きたい人は、
この「演繹法」を勉強する事をおすすめします。
それでは私のデビュー作品「神様っているよ」の
コピー原稿を紹介して、終わりにします。
今回は「起承転結」の「結」の部分に相当します。
「起」に当たる1ページから7ページは
「漫画 ストーリー 浮かばない」の記事の一番下に載っています。
「承」に当たる8ページから16ページは
「漫画 ストーリー アイデア」の記事の一番下に載っています。
「転」に当たる17ページから21ページは
「漫画 ストーリー 起承転結」の記事の一番下に載っています。
「結」に当たる22ページから24ページは
「漫画 ストーリー まとめ」の記事の一番下に載っています。
PS:この記事も「起承転結の法則」で書いてあるのですが、分かって頂けたでしょうか?