漫画家のアシスタントが、きついのは「売れていない漫画家」だから
よく「漫画家のアシスタントは仕事がきつい」と
言われているそうですが、それはウソです!
「きつい」のは「売れていない漫画家」のアシスタントを
しているからだと私は思います。
そりゃあ、締め切り数時間前の仕事の現場で、
私が最後のページの背景画を描いている時に、
編集者が、そばに立っていた時は「きつい」と思いました。
でも、その時以外は全然「きつい」なんて思った事は一度もありません!
・・・というわけでY先生は「売れている大漫画家」だったので、
お給料も良かったしすっごく私は、楽しかったです!
Y先生のアシスタントは、常駐が4人もいました!
Y先生の仕事部屋では、まず「チーフアシスタント」とも呼べる、
先生の原稿の登場人物の「顔」と「胸」以外を
ペン入れする女性が一人だけいました。
あとは、Y先生の友人の男性と私と、もう一人の
新人漫画家さんが3人で「背景画」を描いていました。
「背景画」と言ってもラフな下書きはY先生が、
描いてくれますのでそれにペン入れをするだけです。
あとは「場面転換」の部分で「夕焼けバックのひさご荘」といった
Y先生の手書きの文字だけで指示される事もありました。
・・・というわけで当時、Y先生は「週刊連載」を1本と「月刊連載」を1本、
描いていましたので「週刊」と「月刊」の締め切りが重なった週だけは、
チョットだけ「きつい」と思った記憶があります。
Y先生は、夏はハワイへ連れて行ってくれました!
でもY先生は「売れている大漫画家」だったので
「税金対策のために、福利厚生でみんなでハワイに行こう」
と、こう言った時は、そりゃあ私は、びっくらこきました!
だって海外旅行なんて、生まれて始めてで飛行機に乗るのも、
初めてだったのですから!
・・・というわけで私は、その時今の妻と結婚する気でいましたので
新婚旅行はハワイで泊まったホテルも同じところを選びました!
Y先生は、冬はスキーにも連れて行ってくれました!
実は、私は、それまで「スキー初心者」でした。
けれども、苗場のスキー場でY先生は、
なんと私を「スキー・スクール」に入学させてくれたのです。
もちろんお金は、先生持ちでした。
しかも、Y先生は翌年、苗場に「ヴィラ」である、
マンションを購入したのでY先生のおかげで、
スキーが好きになった私と私の妻までも、その「ヴィラ」に泊めてくれたのです!
・・・というわけで私にとってY先生の、アシスタントの思い出の中で
「きつい」なんて思うより「遊べて楽しかった」
思い出の方がはるかに大きいのでした!
「売れない漫画家」のアシスタントが「きつい」理由とは?
これは当たり前だと思います。
Y先生のように夏はハワイ冬は、苗場でスキー、
なんて優しくて、売れている漫画家さんなど今でもゼッタイに、
いないと私は信じています!
それでは最後に私が描いた「あの家にかえりたい」を紹介して終わりにします。
今回は「起・承・転・結」の「承」の部分に相当します。
「起」に当たる1ページから8ページは
「漫画家 仕事場所」に載っています。
「承」に当たる9ページから22ページは
「漫画家 アシスタント きつい」載っています。
「転」に当たる23ページから29ページは
「漫画家 アシスタント 収入」に載っています。
「結」に当たる30ページから32ページは
「週刊連載 漫画家 スケジュール」に載っています。
PS:この記事も「起承転結の法則」で書いてあるのですが、分かって頂けたでしょうか?