漫画の描き方で背景は資料の写真や本・雑誌の写真などを見て描く

私は20才の時に小田急線の「和泉多摩川」という駅から
徒歩10分のところに下宿をしていました。

 

父親が私の一人暮らしに反対したので私は上野駅で、
文明堂のカステラを運ぶアルバイトをして、
そのお金だけで半年ちょっとの間、下宿をしました。

 

なぜ、半年で止めてしまったのかと言いますと「おそば事件」で
集英社と年間契約してしまったので、
カステラ運びのアルバイトを辞める必要があったからです。

 

・・・というわけで私が描いた漫画では
「和泉多摩川駅」が数多く登場したのでした。

 

プロの漫画家の背景画とは?

 

私は漫画家Y先生のアシスタントをして、本当にお世話になりました。
そして、私が先生のお手伝いをした仕事の内容とは
「背景画」を描くことなのでした。

 

なので、先生の仕事部屋には大きな、
大きな本棚があってそこにはビッシリと
「背景画」を描くための写真集などがありました。

 

具体的に言いますと・・・
当時、Y先生が「週刊ヤングジャンプ」に連載していた、
漫画の主人公の女の子は、とんでも無く大金持ちの娘だったのです。

 

なので「ロールス・ロイス」の後部座席に乗っているシーンも多く、ありました。
・・・というわけでプロの漫画家の背景画とはアシスタントが、
写真を見て描いていたのでした。

早川てっちの描く漫画の背景画とは?

 

私の場合はもちろん一人で漫画を描いていたので
遺作となった「かわいいかっこうをしてみたい」では電車のシーンや、
駅のシーンが多かったので、まず資料を作るために実際に
「和泉多摩川駅」に行って自分で写真を撮って描きました。

 

以下の画像がそのシーンです。
かわいいかっこうしてみたい
↑クリックすると拡大画像になります。

 

・・・というわけで私の場合は自分で実際に取材して写真を撮って、
自分の漫画の背景画の資料として使っていたのでした。

 

背景画の「一点透視図法」とは?

 

「一点透視図法」は「消失点」を一点だけ決めてそこに向かって、
建物や、電車などが段々と小さくなって行く、
という日本古来の絵には無い、「西洋式の絵の描き方」です。

 

以下の画像は私が描いた「かわいいかっこうしてみたい」のラストシーンです。
かわいいかっこうしてみたい
↑クリックすると拡大画像になります。

 

どうでしょうか?これが「一点透視図法」のお手本です。
・・・というわけで単に昔描いた漫画を見せびらかせて喜んで、
自己満足に浸っているだけの、私なのでした!...(^^;)

PS:この記事も「起承転結の法則」で書いてあるのですが、分かって頂けたでしょうか?