漫画のストーリーのアイデアはノートにあらすじを書いてページ割り
さて、前項の「漫画 ストーリー 浮かばない」に書きました通り、
私は女優のブルック・シールズが15才の時に主演した映画「青い珊瑚礁」を
観て以下のアイディアが頭に浮かんだのでした。
「無人島に取り残された、男女二人の女性が、男性を愛しているので
焚き火の火を、船が通り掛かったのに、消してしまう」
しかし、これだけでは、ストーリーになっていません。
・・・というわけでまずはじめに、私はこのアイディアを
ふくらませて「あらすじ」を書くことから始めたのでした。
あらすじは、簡単に書いて、後からでも修正出来る
まず初めに以下の画像を見て下さい。
↑クリックすると拡大画像になります。
字が汚くて、読めないと思いますので
日本語ですが、翻訳します!...(^^;)
【シーン1】
亜希子は今日、ルンルン気分である。
なぜなら今日彼女の婚約者、稔がロスの出張から帰国し、
数日後式を挙げることになっていたからである。
家族にひやかされながら帰国出迎えの服を選ぶ亜希子。
しかし、その時テレビのニュースで稔の乗ったJALジャンボ旅客機が
太平洋上につい落生存者見込みなし、ということを知りガクゼンとする。
【シーン2】
夜、会社から父が帰ってきて亜希子は?とたずねショックで寝込んだと聞き、
バカモンなぜ1人にした!トビラを開けると亜希子は自殺していた・・・
【シーン3】
ここは天国。稔に逢えると思い神様にたずねると彼は無人島に
流されて生きているという。
亜希子は悲しみ、もう一度生き返りたいと言いだす。
神さまは同じ飛行機に乗って死んだ洋子の死体にやどらせてやることにした。
しかし、自分が亜希子の生まれ変わりであることを、
稔に告げたら天界へつれもどすという条件を与えた。
そんなことをしてもムダだぞ。
亜希子は彼のそばで暮らせるなら何でも良いと思い条件をのむ。
【シーン4】
男と会い、そばにいて、せまるが、男受け入れず葛藤する。
苦しむ。私がそばにいる方が苦しむ。
知り、女天界へ帰る。お前のあの男を想う心に免じて運命を変えてやろう。
・・・というわけで【シーン4】だけは「亜希子」は「女」「稔」は
「男」と書いてあるのはまだ「あらすじ」すら
決まっていない段階だったからなのです。
あらすじを書いたらページに割り振る
この「神様っているよ」で私が一番悩んだのは、
稔と洋子が葛藤するシーンでした。
つまり「なぜ、中身は亜希子なのに、稔は洋子に手を出さなかったのか?」という、
ストーリー上で、一番大切な部分が決まっていない段階で
「ページの割り振り」をして、見切り発車をして、
次の「シナリオ」の段階で考えよう、と思ったワケです。
・・・というわけで「アイディア」→「あらすじ」→「ページの割り振り」という順番で、
アイディアを具体的なストーリーへと、ふくらませて行ったのです。
「アイディア」を「あらすじ」にふくらませる方法とは?
私は冒頭に書いた通り「無人島に取り残された、男女二人の女性が、
男性を愛しているので焚き火の火を、船が通り掛かったのに、消してしまう」
というアイディアだけで「あらすじ」を作ってしまいました。
初心者さんにとってこれは非常に難しく思えるかも知れません。
しかし、この「アイディア」に「設定」を付け加えることでおおまかな、
あらすじは出来てしまいます。
たとえば「なぜ男女二人だけが、無人島に取り残されたのか?」
という答えは私は「飛行機が墜落したから」という「設定」にしました。
そして「なぜ、女の方だけが一方的に、男を愛しているのか?」
という答えは私は「女が男の妻の、生まれ変わりだから」という「設定」にしました。
そして「なぜ女は、男の妻の生まれ変わりなのか?」
という答えは私は「夫の飛行機事故を知った、
妻が早まって自殺して天国で神様に、夫に会いたいと頼んだから」
という「設定」にしました。
・・・というわけで「アイディア」に「設定」を付け加えることで
「あらすじ」は案外簡単に、出来てしまうのです。
それでは私のデビュー作品「神様っているよ」の
コピー原稿を紹介して、終わりにします。
今回は「起承転結」の「承」の部分に相当します。
「起」に当たる1ページから7ページは
「漫画 ストーリー 浮かばない」の記事の一番下に載っています。
「承」に当たる8ページから16ページは
「漫画 ストーリー アイデア」の記事の一番下に載っています。
「転」に当たる17ページから21ページは
「漫画 ストーリー 起承転結」の記事の一番下に載っています。
「結」に当たる22ページから24ページは
「漫画 ストーリー まとめ」の記事の一番下に載っています。
PS:この記事も「起承転結の法則」で書いてあるのですが、分かって頂けたでしょうか?